「うちの町内で防犯カメラを設置した年から、町内会の加入…」のどこがおかしい?
「うちの町内で防犯カメラを設置した年から、町内会の加入率も上がってるの。やっぱり防犯カメラがあると、住民の連帯感が生まれて町内会に入りたくなるんだね」
次のうち、この発言に含まれる論理的な問題点はどれでしょう?
- A. 感情で押し切り(感情論への置換)
- B. 少ない例で決めつけ(過剰一般化)
- C. 偶然と原因の取り違え(因果と相関の混同)
- D. 話が飛びすぎ(論理の飛躍)
答え:C. 偶然と原因の取り違え(因果と相関の混同)
なぜこれが答えなのか
この発言は、防犯カメラ設置と町内会加入率上昇が同じ時期に起きたことを根拠に、「カメラが連帯感を生み、加入率を上げた」と因果関係があるかのように述べています。しかし、これは「偶然と原因の取り違え(因果と相関の混同)」です。実際には、新しいマンションが建って若い世帯が増えた、熱心な役員が勧誘を頑張った、など別の要因かもしれません。同時期に起きたからといって、一方が原因とは限りません。
ほかの選択肢がちがう理由
- A: 感情論への置換とは怒りや恐怖などの感情に訴えて判断させる手法ですが、この発言は感情ではなくデータ(設置時期と加入率)を根拠にしており、感情論ではありません
- B: 過剰一般化とは少ない例から全体を決めつける誤りですが、この発言は1つの町内の話であり、他の町内にまで一般化しているわけではありません。問題は因果関係の推測です
- D: 論理の飛躍とは前提から結論への説明が欠けている場合ですが、この発言は「同時期に起きた→因果関係がある」という誤った推論をしており、飛躍というより相関と因果の混同が本質です
暮らしでの使いどころ
「〇〇を始めてから△△が良くなった」という話を聞いたら、「本当にそれが原因かな?他に変わったことはないかな?」と考えてみましょう。季節の変化、生活環境の変化、たまたまのタイミングなど、見落としている要因があるかもしれません。特に健康法や習慣の効果を判断するときは、複数の可能性を想像する癖をつけると冷静に判断できます。
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