型:因果と相関の混同場面:お金

「黄色い財布に変えてから、なぜか出費が減った気がする。…」のどこがおかしい?

「黄色い財布に変えてから、なぜか出費が減った気がする。やっぱり黄色い財布はお金が貯まる色なんだね」

次のうち、この発言に含まれる論理的な問題点はどれでしょう?

  • A. 偶然と原因の取り違え(因果と相関の混同)
  • B. 同じことの言い換え(循環論法)
  • C. 感情で押し切り(感情論への置換)
  • D. 話のはぐらかし(論点すり替え)

答え:A. 偶然と原因の取り違え(因果と相関の混同)

なぜこれが答えなのか

この発言は「黄色い財布に変えた時期」と「出費が減った時期」が重なったことを、財布の色が原因だと決めつけています。しかし実際には、季節の変化、生活習慣の見直し、たまたま大きな買い物がなかったなど、他の要因が関係している可能性が高いです。二つの出来事が同時期に起きた(相関)からといって、一方が他方の原因であるとは限りません。これは典型的な「偶然と原因の取り違え(因果と相関の混同)」のエラーです。

ほかの選択肢がちがう理由

  • B: 循環論法は「AだからA」と同じ内容を言い換えて証明したふりをするエラーです。この発言では財布の色と出費という別々の事柄を結びつけており、同語反復ではありません。
  • C: 感情論への置換は、論理ではなく感情に訴えて説得しようとするエラーです。この発言は「気がする」という感覚を述べていますが、感情で押し切ろうとはしていません。
  • D: 論点すり替えは、本題と関係ない話に逸らすエラーです。この発言は財布と出費の関係という一つの話題に沿っています。

暮らしでの使いどころ

「○○を始めてから調子がいい」と感じたとき、本当にそれが原因なのか立ち止まって考えましょう。同じ時期に始めた他の習慣、季節の影響、単なる偶然など、別の要因がないか検討することで、お金にまつわる迷信や思い込みに振り回されにくくなります。

この型をまとめて学ぶなら

因果と相関の混同とは?例と見分け方

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