「この健康サプリを飲み始めてから風邪をひかなくなった。…」のどこがおかしい?
「この健康サプリを飲み始めてから風邪をひかなくなった。明らかにサプリのおかげで免疫力が上がったんだ」
次のうち、この発言に含まれる論理的な問題点はどれでしょう?
- A. 偶然と原因の取り違え(因果と相関の混同)
- B. 二つに一つの決めつけ(二者択一の罠)
- C. 同じことの言い換え(循環論法)
- D. 話のはぐらかし(論点すり替え)
答え:A. 偶然と原因の取り違え(因果と相関の混同)
なぜこれが答えなのか
この発言は「サプリを飲み始めた時期」と「風邪をひかなくなった時期」がたまたま重なっただけの可能性を無視して、サプリが原因だと断定しています。実際には、季節の変化、生活リズムの改善、たまたま風邪が流行しなかった年だったなど、他の要因がいくらでも考えられます。2つの出来事が同時期に起きたからといって、一方が他方の原因とは限りません。これは「因果と相関の混同」の典型例です。
ほかの選択肢がちがう理由
- B: 二者択一の罠は「AかBか」と選択肢を2つに絞り込むパターンですが、この発言にはそうした構造はありません
- C: 循環論法は結論と根拠が同じことを言い換えているパターンですが、この発言は「サプリ→免疫力向上」という因果を主張しており、同語反復ではありません
- D: 論点すり替えは話題を別の方向にそらすパターンですが、この発言は一貫してサプリと健康の関係について述べています
暮らしでの使いどころ
「○○を始めてから調子が良くなった」と感じたとき、本当にそれが原因かどうかを確かめるのは難しいものです。同じ時期に生活習慣が変わっていないか、季節や環境の影響はないかなど、他の可能性も考えてみましょう。体感と実際の効果を区別する冷静さが、健康情報に振り回されないコツです。
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