「朝ごはんを毎日食べている子どもは成績がいいというデー…」のどこがおかしい?
「朝ごはんを毎日食べている子どもは成績がいいというデータがあるんですって。だからうちの子にも毎朝しっかり食べさせれば、成績が上がるはずよ」
次のうち、この発言に含まれる論理的な問題点はどれでしょう?
- A. 少ない例で決めつけ(過剰一般化)
- B. 感情で押し切り(感情論への置換)
- C. 話が飛びすぎ(論理の飛躍)
- D. 偶然と原因の取り違え(因果と相関の混同)
答え:D. 偶然と原因の取り違え(因果と相関の混同)
なぜこれが答えなのか
このデータが示しているのは「朝食を食べること」と「成績がいいこと」の相関関係(一緒に見られる傾向)であり、因果関係(原因と結果)とは限りません。朝食をきちんと食べられる家庭は、生活リズムが整っている、学習環境が良い、親のサポートがあるなど、他の要因が成績に影響している可能性があります。朝食だけが成績向上の原因とは言い切れないのです。
ほかの選択肢がちがう理由
- A: 過剰一般化は少数の事例から全体を決めつけるパターンです。この発言はデータに基づいており、サンプル数の問題ではなく因果と相関の混同が問題です。
- B: 感情で押し切りは「子どものために」などの感情に訴えて論理を無視するパターンです。この発言はデータを根拠にしており、感情論ではありません。
- C: 話が飛びすぎは前提と結論の間に大きな隙間があるパターンです。この発言は一見筋が通っているように見えますが、相関を因果と誤解している点が本質的な問題です。
暮らしでの使いどころ
「〇〇している人は△△だ」という統計を聞いたとき、「じゃあ〇〇すれば△△になれる」と考えがちですが、それは早計です。二つの事柄が一緒に見られるからといって、一方が他方の原因とは限りません。「他に影響している要因はないかな?」と考える習慣をつけると、データに振り回されなくなります。
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