型:因果と相関の混同場面:メディア

「最近、動画配信サービスの利用者が増えているでしょ。そ…」のどこがおかしい?

「最近、動画配信サービスの利用者が増えているでしょ。それと同時に、若者の読書離れも進んでいるの。つまり、動画配信サービスが若者から読書の時間を奪っているのよ」

次のうち、この発言に含まれる論理的な問題点はどれでしょう?

  • A. 話が飛びすぎ(論理の飛躍)
  • B. 二つに一つの決めつけ(二者択一の罠)
  • C. 偶然と原因の取り違え(因果と相関の混同)
  • D. 感情で押し切り(感情論への置換)

答え:C. 偶然と原因の取り違え(因果と相関の混同)

なぜこれが答えなのか

この発言は「動画配信サービスの利用増加」と「若者の読書離れ」という2つの現象が同時期に起きていることから、一方が他方の原因だと結論づけています。これは「偶然と原因の取り違え(因果と相関の混同)」です。2つの事象が同時に増減しても、必ずしも因果関係があるとは限りません。スマホの普及、生活スタイルの変化、娯楽の多様化など、他にも多くの要因が考えられます。相関関係と因果関係は別物です。

ほかの選択肢がちがう理由

  • A: 論理の飛躍は根拠と結論に大きな隙間がある場合です。この発言は一応の根拠(同時期の増減)を示しており、問題は因果の誤認です。
  • B: 二者択一の罠は「AかBか」と選択肢を限定する論法です。この発言は二択を迫っておらず、因果関係の主張が問題です。
  • D: 感情論への置換は感情に訴えて押し切る手法です。この発言は感情的というより、データの解釈に問題があります。

暮らしでの使いどころ

ニュースやSNSで「〇〇が増えたから△△が起きた」という説明を見たら、本当に因果関係があるか考えましょう。同じ時期に起きた2つの出来事には、共通の別の原因があるかもしれませんし、ただの偶然かもしれません。「なぜそう言えるの?」と一歩立ち止まる習慣が、メディアリテラシーを高めます。

この型をまとめて学ぶなら

因果と相関の混同とは?例と見分け方

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