「この絵の具セット、有名な画家の○○さんが推薦してるか…」のどこがおかしい?
「この絵の具セット、有名な画家の○○さんが推薦してるから、初心者にも絶対いいはずよ。だって○○さんは何十年も絵を描いてきたプロなんだもの」
次のうち、この発言に含まれる論理的な問題点はどれでしょう?
- A. 偶然と原因の取り違え(因果と相関の混同)
- B. 話が飛びすぎ(論理の飛躍)
- C. 肩書きだのみ(権威への訴え)
- D. 同じことの言い換え(循環論法)
答え:C. 肩書きだのみ(権威への訴え)
なぜこれが答えなのか
この発言は、有名画家が推薦しているという事実だけを根拠に「初心者にも絶対いい」と結論づけています。しかし、プロの画家にとって良い道具が、必ずしも初心者に適しているとは限りません。価格帯、扱いやすさ、必要な技術レベルなど、初心者向けかどうかを判断する具体的な根拠が示されていません。権威ある人物の推薦を、そのまま自分の状況に当てはめてしまう「肩書きだのみ(権威への訴え)」の典型例です。
ほかの選択肢がちがう理由
- A: 因果と相関の混同は、同時期の出来事を因果関係と誤解する誤りですが、この発言は時期の一致ではなく権威者の意見を根拠にしています。
- B: 論理の飛躍は根拠なく結論を出す誤りですが、この発言には「有名画家の推薦」という一応の根拠があります。問題はその根拠の妥当性です。
- D: 循環論法は「AだからA」と同じことを繰り返す誤りですが、この発言は「推薦→いい商品」という異なる概念を結びつけています。
暮らしでの使いどころ
著名人や専門家のおすすめ商品を見たとき、「この人にとって良いもの」と「自分にとって良いもの」は別かもしれないと考えましょう。特に趣味の道具は、レベルや目的によって最適なものが変わります。推薦の理由や、どんな人向けかを確認する習慣をつけると、買い物の失敗が減りますよ。
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