「あの有名な料理研究家がこの調味料を使ってるんだから、…」のどこがおかしい?
「あの有名な料理研究家がこの調味料を使ってるんだから、これが一番おいしいに決まってるよ。私たちも絶対これを買うべき」
次のうち、この発言に含まれる論理的な問題点はどれでしょう?
- A. 感情で押し切り(感情論への置換)
- B. 話のはぐらかし(論点すり替え)
- C. 肩書きだのみ(権威への訴え)
- D. 同じことの言い換え(循環論法)
答え:C. 肩書きだのみ(権威への訴え)
なぜこれが答えなのか
この発言は「有名な料理研究家が使っている」という事実だけを根拠に、その調味料が最もおいしいと結論づけています。有名人や専門家が使っているからといって、それが万人にとってベストとは限りません。味の好みは人それぞれですし、その料理研究家がスポンサー契約で使っている可能性もあります。肩書きや知名度だけに頼って判断を下すのは、権威への訴えという論理エラーです。
ほかの選択肢がちがう理由
- A: 感情で押し切りは、怒りや悲しみなどの感情に訴えて相手を説得しようとする論法です。この発言は感情ではなく「有名人が使っている」という権威を根拠にしています。
- B: 話のはぐらかしは、本来の論点から別の話題に逸らすことです。この発言は「調味料の良さ」という論点から外れておらず、すり替えは起きていません。
- D: 循環論法は「AだからA」と同じ内容を繰り返すことです。この発言は「有名人が使う→だからおいしい」と別の要素を持ち出しているので、循環論法ではありません。
暮らしでの使いどころ
テレビや広告で「〇〇さん愛用」と見かけたら、「この人が使っているから良い」ではなく「具体的にどこが良いのか」を確認しましょう。有名人の推薦と商品の実力は別問題です。口コミや成分表示など、複数の情報源から判断する習慣が賢い買い物につながります。
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