型:二者択一の罠場面:お金

「老後のためにお金を貯めるか、今を楽しむために使い切る…」のどこがおかしい?

「老後のためにお金を貯めるか、今を楽しむために使い切るか、人生はどっちかしかないのよ。私は今を選ぶわ」

次のうち、この発言に含まれる論理的な問題点はどれでしょう?

  • A. 少ない例で決めつけ(過剰一般化)
  • B. 話のはぐらかし(論点すり替え)
  • C. 同じことの言い換え(循環論法)
  • D. 二つに一つの決めつけ(二者択一の罠)

答え:D. 二つに一つの決めつけ(二者択一の罠)

なぜこれが答えなのか

この発言は「すべて貯金に回す」か「すべて使い切る」かの極端な二択しかないように話を組み立てています。しかし現実には、収入の一部を将来のために貯めながら、残りで今の生活を楽しむというバランスの取れた選択肢が存在します。「どっちかしかない」と選択肢を意図的に狭めて、片方を選ばせようとするのは「二つに一つの決めつけ(二者択一の罠)」の典型です。複雑な問題を単純な二択に還元することで、より良い中間案を見えなくしてしまいます。

ほかの選択肢がちがう理由

  • A: 過剰一般化は少ない事例から全体を断定するエラーです。この発言では具体的な事例は挙げておらず、選択肢を二つに絞っている点が問題です。
  • B: 論点すり替えは、本題から関係ない話に逸らすエラーです。この発言はお金の使い方という一つの話題に沿っており、話題は変わっていません。
  • C: 循環論法は「AだからA」と同じ内容を繰り返すエラーです。この発言では貯金と消費という異なる概念を対比しており、同語反復ではありません。

暮らしでの使いどころ

「○○か××か、どっちかしかない」と言われたら、本当にその二つだけなのか疑ってみましょう。お金の使い方に限らず、たいていの問題には第三の選択肢や中間案があります。極端な二択を迫られたときこそ「他の方法はないかな?」と考える習慣が、より良い判断につながります。

この型をまとめて学ぶなら

二者択一の罠とは?例と見分け方

毎日1問、無料で出題しています

今日の1問に挑戦する