「あなた、このニュースキャスターの意見に賛成しないの?…」のどこがおかしい?
「あなた、このニュースキャスターの意見に賛成しないの?じゃあ、あなたはこの問題に無関心ってことね。関心があるなら賛成するはずだもの」
次のうち、この発言に含まれる論理的な問題点はどれでしょう?
- A. 同じことの言い換え(循環論法)
- B. 少ない例で決めつけ(過剰一般化)
- C. 話のはぐらかし(論点すり替え)
- D. 二つに一つの決めつけ(二者択一の罠)
答え:D. 二つに一つの決めつけ(二者択一の罠)
なぜこれが答えなのか
この発言は「キャスターに賛成する」か「問題に無関心」かの2択しかないように決めつけています。これは「二つに一つの決めつけ(二者択一の罠)」です。実際には、問題に関心を持ちつつも別の意見を持つ、部分的に賛成する、判断を保留するなど、多くの立場がありえます。賛成しない=無関心という図式は、複雑な現実を単純化しすぎています。白黒はっきりさせようとする思考の落とし穴です。
ほかの選択肢がちがう理由
- A: 循環論法は「AだからA」と同じ内容を繰り返す論法です。この発言は循環しておらず、選択肢を狭めている点が問題です。
- B: 過剰一般化は少数の例から全体を語ることです。この発言は個人に対する決めつけで、一般化とは異なります。
- C: 論点すり替えは話題を別の方向に変えることです。この発言は話題は変えておらず、二択に追い込んでいる点が問題です。
暮らしでの使いどころ
議論の場で「賛成か反対か」「味方か敵か」と迫られたら要注意。世の中の問題は白黒つけられないことがほとんどです。「第三の選択肢はないかな?」「部分的に賛成という立場もあるよね」と考える余裕を持ちましょう。二択に追い込まれそうになったら、その枠組み自体を疑ってみることが大切です。
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