「うちの子は塾に通い始めてから成績が上がったし、お隣の…」のどこがおかしい?
「うちの子は塾に通い始めてから成績が上がったし、お隣の家の子も同じ塾で伸びたらしいわ。やっぱりあの塾に通えば、どの子も必ず成績が上がるのね」
次のうち、この発言に含まれる論理的な問題点はどれでしょう?
- A. 話が飛びすぎ(論理の飛躍)
- B. 少ない例で決めつけ(過剰一般化)
- C. 肩書きだのみ(権威への訴え)
- D. 偶然と原因の取り違え(因果と相関の混同)
答え:B. 少ない例で決めつけ(過剰一般化)
なぜこれが答えなのか
この発言では、自分の子どもとお隣の子どもという、たった2つの事例だけを根拠にして「どの子も必ず成績が上がる」と断言しています。これは少数の成功例から全体に当てはまる法則であるかのように決めつける「過剰一般化」の典型です。塾に通う子どもは何百人もいるでしょうし、成績が上がらなかった子や、塾以外の要因で伸びた子もいるかもしれません。限られたサンプルで「必ず」と言い切るのは論理的ではありません。
ほかの選択肢がちがう理由
- A: 話が飛びすぎは、前提と結論の間に大きな論理的な隙間がある場合を指します。この発言は一応「塾→成績向上」という筋道はあり、飛躍というより事例数の問題です。
- C: 肩書きだのみは「有名な先生が言っているから正しい」のように権威者の名前を根拠にするパターンです。この発言には専門家や有名人への言及はありません。
- D: 偶然と原因の取り違えは、たまたま同時に起きた事象を因果関係と誤認するパターンです。この発言は因果自体は否定されていませんが、少数例から全員に当てはまると決めつけている点が問題です。
暮らしでの使いどころ
「うちの子はこうだった」「知り合いもそうだった」という話を聞くと、つい「じゃあみんなそうなんだ」と思いがちです。でも2〜3例では傾向は分かりません。「それって何人くらいの話?」と心の中で確認する癖をつけると、決めつけを防げます。特に子どもの教育に関しては、個人差が大きいことを忘れないようにしましょう。
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