「うちの近所の田中さんちも鈴木さんちも、子どもにスマホ…」のどこがおかしい?
母「うちの近所の田中さんちも鈴木さんちも、子どもにスマホを持たせてから成績が下がったって言ってたわ。だから、スマホを持たせると子どもの成績は必ず下がるのよ」
次のうち、この発言に含まれる論理的な問題点はどれでしょう?
- A. 話が飛びすぎ(論理の飛躍)
- B. 少ない例で決めつけ(過剰一般化)
- C. 偶然と原因の取り違え(因果と相関の混同)
- D. 肩書きだのみ(権威への訴え)
答え:B. 少ない例で決めつけ(過剰一般化)
なぜこれが答えなのか
この発言は、近所のたった2軒の家庭の話だけを根拠に「スマホを持たせると成績は必ず下がる」と全体に当てはまるかのように結論づけています。これは「少ない例で決めつけ(過剰一般化)」の典型例です。実際には、スマホを持っても成績が変わらない子、むしろ上がった子もいるかもしれません。2つの事例だけで「必ず」と断言するのは、サンプル数があまりにも少なすぎます。統計的に意味のある結論を出すには、もっと多くの事例や研究データが必要です。
ほかの選択肢がちがう理由
- A: 論理の飛躍は、前提と結論の間に説明されていない大きな隙間がある場合です。この発言は一応「2軒の例→全体の結論」という流れがあり、飛躍というよりサンプル不足の問題です。
- C: 因果と相関の混同も関係しますが、この発言の最大の問題は「たった2例で全体を断定している」点です。因果関係の検証以前に、例が少なすぎることが主な誤りです。
- D: 権威への訴えは、専門家や有名人の意見だから正しいと主張する誤りです。近所の人は権威ではないので、このパターンには該当しません。
暮らしでの使いどころ
家族から「〇〇さんちも△△さんちもそうだったから、絶対そうなる」と言われたら、「それって何件くらいの話?」と考えてみましょう。2〜3件の身近な例は参考にはなりますが、「必ず」「絶対」と断言できる根拠にはなりません。「そういうケースもあるんだね」くらいに受け止めるのがちょうどよいバランスです。
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